7年に一度の御開帳
2022.06.28
hobby
こんにちは。
7年に一度ダイエットを試みる花島です。
先日、『牛にひかれて善光寺』、『遠くとも一度は参れ善光寺』でおなじみの長野県の善光寺へ行ってきました。
当初は昨年行われる予定だった御開帳でしたが、コロナ禍で1年延期されました。
善光寺は創建約1400年。中央に阿弥陀如来、向かって右に観音菩薩、同じく左に勢至菩薩が並ぶ『一光三尊阿弥陀如来像』を御本尊とする古刹です。
御本尊はインドから日本に渡ってきた三国伝来の仏像で、絶対秘仏のため、歴代のご住職を含め、誰一人そのお姿を見た人はいません。
誰も見ることができない御本尊の御身代わりとして、鎌倉時代に造られたのが『前立本尊』で、普段は御宝庫に安置されていますが、数え年で7年に一度、特別に一般公開され、そのお姿を拝むことが叶います。
これが『御開帳』です。
御開帳期間中は、本堂の前に高さ10mの『回向柱』が立てられます。
本堂の前立本尊の右手中指に結ばれた金糸が五色の糸となり、善の綱となってこの回向柱に結ばれ、前立本尊とつながります。
参拝者はこの回向柱に降れることで前立本尊様とのご縁が生まれ、ご利益を授かれるというわけです。
善光寺には国宝や重要文化財もたくさんあります。
最初に出てくるのは仁王門
そこから仲見世通りを進み(普段は賑やかですが、早朝すぎてシャッターが・・・)
その後現れるのが二層入母屋造りの善光寺山門
山門正面には有名な扁額も掲げられています。その大きさはなんと約3畳分もあるそうです。
善光寺の文字には牛と5羽の鳩が隠れています。
本堂は高さ29mある仏教建築で、間口約24mに対して奥行き約54mとめずらしい縦長の形をしています。
諸説ありますが、より多くの参拝者が中でお参りできるようこの形になったのではないかと。
本堂の中は外陣、内陣、内々陣に分かれていて、御本尊は内々陣の最奥に安置されています。
通常は内陣という広い畳敷きの間で参拝します。
その後、内々陣右奥の階段を降り、真っ暗な回廊を進んでいく『お戒壇巡り』。
真っ暗な回廊の中ほどまで進むと、ちょうど御本尊の真下にあたり、ここに設えられている『極楽の錠前』に触れると、極楽往生が約束されると言われています。
私も実際、極楽往生の御利益を授かるべく錠前に触れた瞬間、誰かのあたま???
どうやら暗闇をいいことにチカンやスリがいるそうです。
ひざ蹴りでも喰らわせておけばよかったのですが、皆様もお気を付けください。
御朱印所には6時前にもかかわらず、すでに私の前には33名。
早朝から40分待ちでした。
平日の早朝でこの状況なので、週末の日中は恐ろしい行列ではないかと思われます。
異例の88日間に及ぶ今回の御開帳も、明日29日の結願大法要によって終わりを告げます。
『遠くとも一度は参れ善光寺』
皆様も人生で一度は訪れてみてはいかがでしょうか。
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