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夏が来れば思い出す~♪

2022.04.21

hobby

こんにちは。
この時期になると中学の音楽の授業で歌った「夏の思い出」を口ずさんでしまう花島です。

先日、尾瀬に行ってきました。
今回の目的は、ミズバショウ観賞とコロナ禍後初となるテント泊です。

尾瀬には燧ケ岳と至仏山という百名山が2座ありますが、今回は山には登らず尾瀬ヶ原の木道ハイキングのみの、ゆったりした散策です。

『夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 とおい空...』が、あまりにも有名なため、夏の花と誤解されがちなミズバショウですが、実際には春の花。
尾瀬ヶ原の見頃は早くて例年5月末、少し標高の高い尾瀬沼周辺で6月初旬頃です。

尾瀬ケ原は長さ6㎞、幅2㎞に及ぶ本州最大の高層湿原です。
現在の尾瀬ケ原にあたる部分は、周囲の山々に降った雨雪が流れ出して、浅い湖や三日月湖、後背湿地となり、およそ8,000年前から泥炭の形成がはじまったと考えられています。
泥炭形成は蓄積する時代の気候によって異なりますが、現在は1年間に0.7㎜と考えられています。
もしも湿原に1㎝の足跡を残したなら、その回復には10年以上の歳月が必要となるわけです。

尾瀬ヶ原の湿原は、地下水などの水分によって維持されているため、人間が踏みつけたり、開発などの影響で地下水位が変化した場合、失われてしまう危険性があります。
なので湿原を踏み荒らすことのないよう、湿原の上には木道が整備され、人々が美しい自然を楽しみながらも直接自然に影響を与えることのないよう工夫されています。


湿原に作られた木道は、7~10年ほどで腐ったり壊れたりしてしまいます。
木道を取り換える場合は、大きな機械が入れないのでヘリコプターで材料を運び、手作業で工事を行います。
尾瀬の代表的な風景の一部になっている木道ですが、じつは多くのお金と人の手がかかっているのです。



尾瀬国立公園にある木道をすべて足し合わせると、その距離は約65㎞以上にもなります。

私たちが気持ちよく尾瀬の自然を散策できるのも、整備してくださる方々のおかげです。
ありがとうございます。


今回の行程は、鳩待峠~見晴キャンプ場~鳩待峠のピストンです。




初日のお昼は普段は手を出さない『ご馳走おにぎり』です。


腹ごしらえを終え、いよいよミズバショウ散策ハイクスタートです。



この日は梅雨入り直前の週末とあって多くのハイカーが押し寄せていたため、木道が渋滞してまったく自分のペースで歩けず、1時間半も渋滞に連なって歩く羽目になりました。

前には燧ケ岳


後には至仏山


お目当てのミズバショウ












本日の宿泊地、見晴が見えてきました。


私が到着した頃は30張り程度でしたが、キャンプ場には最終的に100張りほどのテントになりました。
尾瀬の山小屋は完全予約制なので、予約なしで宿泊するにはテントを担いでくるしかないのです。
場所取りは早い者勝ちなので、平坦なスペースはあっという間に埋まってしまいます。


テント設営も済ませて見晴エリアの山小屋カフェを覗きにお散歩していると、気になるメニューが





尾瀬小屋のカフェにはおいしそうなメニューがズラリ。
名物のステーキ丼も食べたいですが、持参した食料を減らして少しでも荷物を軽くしたいので残念ながら我慢しました。

こんな贅沢な食材も、歩荷さんが何十㎏もの荷物を背負って運んでくれてます。




気を取り直してテントに戻り今晩の食材をチェック。

今回は梅雨明けのテント泊本番を見据え、色々なレトルトの味見。
右からエビチリ、バターチキンカレー、もつ煮、豚汁、じゃがバター、アルファ米。
ちょっと食べ過ぎて苦しかったです。


翌日のゴールの鳩待峠の空には、横に伸びる虹が架かっていました。


最後に名物の花豆ソフトクリームを食し、2日間の木道ハイクを締めくくりました。

お疲れ様でした。

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