国内初の『純木造』高層ビル
2022.05.24
時事
こんにちは。
『純 花島』です。
先日20日に大手ゼネコンの大林組が、横浜市中区に完成した国内初となる『純木造』の高層ビルを報道陣に公開しました。
11階建て・高さ44mのビルは、柱や梁などの主な構造物は木造だけで作られていて、柱と梁はそれぞれ3枚の板を重ね合わせることで強度を高めたほか、雨による膨張を防ぐため、特殊な防水加工をすることで、震度7でも建物は損傷しないと説明しています。
木造のビルは建築に使うコンクリートや鉄が大幅に減るため、二酸化炭素の削減につながる効果も期待されていて、同社の試算では同じようなビルを鉄筋コンクリートで作る場合と比べ、二酸化炭素の排出量を4分の1程度に削減できたそうです。
オゾン層破壊や地球温暖化、熱帯林の破壊などの問題が深刻化した20世紀末頃から、世界の意識は環境保全に向き始め、地球温暖化問題は世界的に解決しなければいけない課題の一つとしてSDGsに掲げられています。
二酸化炭素は資材を製造する際に多く排出されますが、木材は鋼材の約43分の1しか排出していないという林野庁のデータがあるそうです。
そのため、とりわけ大量の資材を用いる高層ビルの木造化が『脱炭素』の一歩になると考えられています。
2025年には日本橋に、竹中工務店と三井不動産グループが共同で事業展開している、地上17階建・高さ70mに及ぶ木造高層建築物が完成予定、
さらに住友林業は2041年を目標に地上70階建・高さ350mの木造の超高層ビルを建設する構想を発表。
実際に一昨日、関内に『純木造』高層ビルを見に行ってきましたが、こんなに高いビルが木造だなんて『ちむどんどん』(ワクワク)しました!
PDFを開く