大人の遠足 in 奈良・京都《前編》
2024.10.19
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こんにちは。
町田駅構内のポスターを見て、『そうだ奈良行こう』と思い立った花島です。
先日、1泊2日で奈良・京都へ行ってきました。
今回の主な目的は2つありますが、初日は奈良からスタート。
新横浜から新幹線で京都へ向かい、近鉄に乗り換え奈良へ。
最寄り駅ではAIのアリサさんが最初の観光スポット『平城宮跡』を案内してくれました。
歩道にも丁寧に案内が
駅から徒歩15分ほどで到着。
710年、飛鳥に近い藤原京から奈良盆地の北端に新しくつくられた平城京に都が移されました。
平城京は、唐(中国)の長安をモデルにして設計され、南北約5㎞、東西約6㎞都の中央北端には政治の中心となる平城宮が造られました。
平城宮は約1㎞四方の広さで、大極殿や朝堂院などの宮殿のほか、天皇の住まいである内裏があり、周囲には国の役所が立ち並んでいました。
平城宮跡の復原は平成20年度に事業化され、徐々に様々な建造物が復原されています。
平城宮の正門『朱雀門』
『第一次大極殿院大極門』
今は『東楼』の復原工事中。
『第一次大極殿』は、即位の儀式や元日の朝賀に天皇の玉座が置かれる最も重要な建物
まだまだ見どころは沢山あるのですが、後が詰まっているのでまた次回ゆっくり見学したいと思います。
お次は今回の目的のひとつ『薬師寺』へ移動。
薬師寺は1300年の歴史のなかで幾度も火災や地震、台風により多くのお堂が失われました。
そのなかで東塔は、薬師寺創建当初から唯一現存する平城京最古の建造物です。
東塔には屋根が6つありますが、内部は三層になっており三重塔です。
下から1,3,5番目の小さな屋根は裳階もこしと呼ばれる飾り屋根で、各層に裳階がつけられた塔は薬師寺だけです。
屋根の大小がおりなすバランスはとても美しく、 「凍れる音楽」と称されます。
東塔はこれまでに何度も部分的な修理が行われてきましたが、2009年より史上初の全面解体修理に着手し、その塔を構成する部材を1つ1つすべて解体して修理し、1万3千にものぼる部材をイチから組み直すという難工事でした。
塔の中心を貫く「心柱(しんばしら)」は、頂点に釈迦の遺骨とされる「仏舎利(ぶっしゃり)」が奉納される信仰の要。
しかし、1300年の時を経て、その要の根元は腐り、3mもの空洞ができていたのです。
通常であれば、痛んだ部分をある程度まで切り落とし、根つぎをして補強する柱の修理ですが、1300年の祈りが込められた部材を削ることなく活かそうと、匠たちは前代未聞の工法で修復に挑み、平成の大修理は2021年2月15日無事に竣工しました。
今回の旅行のきっかけになったのは、NHKの『新プロジェクトX~挑戦者たち~』。
8月に放送された『祈りの塔 1300年の時をつなぐ~国宝・薬師寺東塔 全解体修理』でした。
できれば塔の内部の心柱などの修復箇所を間近で見たいのですが、普段は見ることができないので、外側から興味深く拝見しました。
この写真にもいくつもの修復箇所がありますがわかりますかね?
今月の26日(土)から、秋の特別拝観があります。
普段お目にかかれない「三大壁画」や「釈迦八相像」などを拝観するチャンスです。
それよりも私が興味があるのは、11/2・3・4に行われる『宮大工が教える薬師寺』です。
各日先着80名なので、この講演を聞くためだけにひょっとしたら・・・
薬師寺を後にして次に向かったのは、薬師寺から徒歩で9分しか離れていない世界遺産『唐招提寺』
国宝『金堂』
初日のラストは日本最初の世界文化遺産『法隆寺』
飛鳥時代に建てられた世界最古の木造建築『五重塔』
このあと宿泊先の京都へ移動。
今回の2つ目の目的が以前からずっと気になっていた「1棟貸しの京町屋に泊まる」ことでした。
ワクワクしながら宿へ向かったのですが、なんとまさかの事態に。
宿泊予約サイトの失態で、予約していた京町屋の宿に泊まれなかったんです。
無念。
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