日帰り最難関
2023.10.10
hobby
こんにちは。
20年に一度と言われる『三段紅葉』を見逃してしまった花島です。
先週末の連休は、北アルプスなどの高山では、紅葉と冠雪と緑の『三段紅葉』となった場所が多かったようです。
高山帯は、あっという間に冬の様相のようで、紅葉前線は一挙に駆け下りている様子です。
先日、新潟県魚沼市と群馬県みなかみ町の境界にある『平ヶ岳』に行ってきました。
今回は新幹線で浦佐駅へ出て、1日に2便しかないバスに1時間20分乗り奥只見ダムへ。
そこから奥只見湖を端から端まで縦断するために観光船に乗り換えるべく船着場へ。
遊覧船が停泊していたので、この船に乗って40分の船旅に出航するのかとワクワクしていたら、「尾瀬口へ行かれる方はこちらです。」と小型の船に案内されました。
こちらに乗船したのはザックを担いだ登山者6人のみ。
小雨まじりの曇り空でしたが、デッキで風を浴びながらの船旅は爽快でした。
この時期の湖畔の木々はまだ青々としていますが、紅葉シーズンになると一面素晴らしい色彩になります。
尾瀬口の船着場からはバスに乗り換え『鷹の巣』で下車。
目の前には初日の目的地『清四郎小屋』。
初日は移動のみでここで前泊します。
この日の宿泊客は私を含めて2人のみ。
案内されたのは12畳の和室。
この部屋にひとりで寝れるなんて、私の登山史上一番贅沢な広さです。
離れの小屋の露天風呂に浸かり、夕食を食べて翌日の早朝出発に備えて早めの就寝。
翌朝は3時半に起床し身支度を整えて、満天の星空の下清四郎小屋を出発。
10分ほどで平ヶ岳登山口に到着。
駐車場は満車で路上駐車している車もちらほら。
日帰り最難関だけあってこの時間から既に行動している登山者ばかり。
ヘッドライトの灯りを頼りにいざ登山開始。
標準コースタイムは12時間10分。
なぜ日帰り最難関かというと、山中に避難小屋や山小屋やテント場などの宿泊地が一切なく、日帰りとしては百名山で最も長いルートを歩ききらなければならないため、当日下山が必須だからです。
序盤からやせ尾根やロープなどの難所を、日の出前の暗い中、慎重に歩いて行きます。
ようやく太陽がお目見えしました。
日が昇り、真っ青な空が広がって登山日和となりました。
日帰り最難関、先は長いです。
木道が現れました。
姫ノ池に到着。
平ヶ岳の山頂一帯は高層湿原になっているため、湿原を保護するため木道が張り巡らされています。
山頂には雲が・・・
あたり一面ガッスガスの雲の中を進んで行くと
ついに、標高2,141m 80座目の『平ヶ岳』山頂に到着。
お決まりの三角点タッチ。
山頂付近で腰を下ろし、行動食をほおばり下山開始。
途中『たまご石』に寄り道するので分岐を左に。
『たまご』石に到着。
絶妙なバランスを保っています。
平ヶ岳登山口へ向かいます。
湿原内にはいくつもの『池塘』が点在してます。
ここから先は来た道を戻るので、写真は割愛します。
無事に清四郎小屋に戻ってきました。
おもての看板には『手打ちそば』と書いてありますが、今現在は宿泊者の夕食以外は食事の提供はしていないとのことでしたが、
昨夜、ダメもとで下山後に入浴とお蕎麦のお願いをしてみたら
なんと、おかみさんが下山時間に合わせて露天風呂にお湯を張ってくださり、お蕎麦まで用意していただきました。
ご主人、おかみさん、本当にお世話になりました。
標準コースタイムよりも早く歩ける健脚者の方は、ぜひ日帰り最難関にチャレンジしてみてください。
そうでない方も、銀山平の宿に宿泊する条件付きで、コースタイムが半分ほどの裏ルート、通称『プリンスルート』でしたら難易度がグッと下がるので、ご検討くださいませ。
PDFを開く