空木岳
2023.08.08
hobby
こんにちは。
山中での宿泊の醍醐味は、満天の星空と御来光だと思っている花島です。
先週に引き続き、中央アルプス縦走2日目の様子をお届けします。
昨夜の満月で星空は諦めていたのですが、3時半ごろに目を覚まし窓から空を眺めてみると、驚いたことに月の姿はなく、無数の星たちが輝いていました。
よし!とヘッドライトで足元を照らし、寝ている登山客を起こさないように外へ。
日の出までの1時間半くらい、ずっと星空観察してました。
朝食が5時からだったので、4時半頃から徐々に行動開始し、外に出てくる方たちが増え、段々と夜が明けて5時ジャストについに太陽が顔を出してくれました。
しばらく御来光を拝んでから山小屋へ戻り朝食の時間。
ヘリコプターで荷揚げする山小屋では、シーズン中に何回も食料を運べないので、質素なメニューが一般的ですが、3000m級の山の上で温かい食事を提供していただけるだけでありがたいです。
食事を済ませ、身支度を整え、今回の目的地『空木岳』へ向けて出発。
2日目の行程は、空木岳へ登り、そこから菅の台バスセンターまで標高差2000mを一気に下ります。
標準コースタイムは6時間35分。
空木岳山頂までは1時間35分。
そしてついに標高2864m、日本百名山75座目の『空木岳』に登頂。
中央アルプスのほぼ中央、長野県駒ヶ根市、飯島町、大桑村にまたがる空木岳。
山名の由来は諸説ありますが、その一つによると、春先に頂上部に残る雪が、ちょうど東麓の伊那谷(いなだに)で満開となるウツギの花に似ているからと言われているそうです。
お決まりの三角点タッチ。
山頂からは南アルプスの峰々が。富士山も頭だけ見えてます。
昨夜同じテーブルで食事した広島から来ていた年配の女性は、今回の空木岳が98座目だそうで、来週には百名山コンプリートすると言ってました。(スゴッ!)
残り25座。年内にあと4座登れればいいですね。
2日間に渡る中央アルプス主稜線縦走、天候にも恵まれ、ダイナミックで美しい大パノラマな絶景を堪能できました。
山頂からちょっと下ったところに「空木駒峰ヒュッテ」があります。
ここは山頂まで200mと目と鼻の先ほどの立地なので、素泊まりのみで食事の提供はありませんが人気の山小屋です。
さらに下っていくといくつもの巨岩が現れます。
中でもこの「駒石」は、一段と大きいのですが、まわりに人がいないので、サイズ感が伝わらないです。
下りはほぼ眺望のない樹林帯歩きになりますが、突如目の前に
カモシカでした。
過去一度しか出会ったことがなく、しかもこんな至近距離でお目にかかるのは初めてです。
いやぁ〜クマじゃなくて良かった〜。などと思いつつ麓近くまで下りてきたとき、登ってくる男性の登山客とすれ違いざまに挨拶すると、
『今、すぐこの下でクマと遭遇しました。』と衝撃の告白が。
話を聞くと黒い物体が上からドスンと落ちてきて、何かと思ったら2頭の子グマで、近くには親グマがいたそうです。
その方は持っていた笛をビービー鳴らしてゆっくり後ずさりしたら、親グマも向かってくる来ることなく立ち去ってくれたそうです。
無事で何よりですが、これから私はそこを通るんですけど・・・。
私も笛をビービー吹きながら、麓までクマに遭うことなく無事に下山できました。
その後は近くの温泉で汗を流し、食堂イチオシの『コマクサスペシャル』を完食して帰路につきました。
PDFを開く